「東+二黒土星」は「一陽来復」の方位
東の象意は「情報・決断・新規」で、三碧木星と同じです。こちらに「大地・母・勤勉」などの意味がある七赤金星が加わると、「一陽来復」の方位となります。
東+三碧木星の注意書きにこのようにあります。
新しく始めようとする意欲が強く出過ぎて、下地が出来ていないのに動き出してしまうパターンがあります。どんな大木も、初めて土から目を出したときは小さい芽です。もしかしたら、まだ土の中で芽吹きの季節を待っている状態かもしれません。新しく始める事が上記のような、まだまだ小さい芽の段階ならば、焦ってしまっては逆効果になります。新芽に過度に負担をかけないようにしてください。
東+三碧木星は「勇気凛々」の吉方位!東+三碧木星の効果と注意点
この注意点をカバーしてくれる九星が「二黒土星」です。
二黒土星の「大地」のエネルギーが、東のエネルギーの「若芽」に十分な栄養を与え、成長を促進してくれるでしょう。
つまり、大地から芽を出し成長していくやる気と勇気。そして成長を支える土に栄養が得られる事で、長い長い冬を脱して芽が生える環境が整います。これを称して「一陽来復」の方位となるのです。
それでは、各運気について詳しくお話しいたします。
「東+二黒土星」の恋愛・結婚運
少しずつ関係を深めていく事が出来るでしょう。
二黒土星は家庭運の方がアップする星ですので、大恋愛というよりも、家庭的な人との出会いがあります。東も加わっていますから、出会う人は「情報発信が得意 = 良くも悪くもおしゃべりな人」です。興味のある事を話しだしたら止まらないような人でしょう。
なので、じっくり相手の話を聞く事が出来れば、恋愛運がアップします。出会うまでは積極的に行動して、出会いの機会を作る必要がありますが、出会って話をするようになってからは、聞き役に回ると吉です。
すでにパートナーがいらっしゃる方は、その方との関係がさらに深まります。
どう深まるかというと、問題点の解決に向けて意見交換をしやすくなります。
相手の発言中なのに、割り込んで自分の意見を言ってしまい、結論付けていた人が、なぜか相手の意見を最後まで聞く事が出来て、意図が分からないところを確認する事が出来るようになります。
そうすると意見交換もスムーズにできて、けんか腰にならず、スムーズに話を進める事が出来るようになります。その結果、これまで以上に仲良くなり、同居生活にストレスがなくなっていくでしょう。
「東+二黒土星」の家庭運
家庭環境をより良いものにしようとする事が出来るでしょう。
家庭運をアップする二黒土星と、最新情報を得る三碧木星=東なので、家庭を良くする最新家電とか、子供の教育について良い習い事を調べたり、教育方針の勉強を始めて、勉強法を進めるとか、夫婦の関係を良くするために、コミュニケーションをとるようになるなど、積極的に環境を良くするように行動できるようになります。
特にお勧めなのは、賑やかにする事です。東=三碧木星の象意は「賑やか」があります。賑やかにする方法として、家族に共通の話題を作り、話をする方法があります。共通の話題は「音楽」でも「ゲーム」でも何でも構いません。とにかく「会話」で賑やかになると良いでしょう。
勿論、相手が求めていないのに会話を振るのはダメです。どうしても相手の興味があるものに対してご自身が楽しめないのであれば、昔の思い出話からスタートすると良いでしょう。いきなり将来の話とか、大きな話はせず「イメージしやすい身近な事」から話をしてみてください。相手との「過去」や「今」を話題にするとやりやすいでしょう。
そうすれば、自然と賑やかになって、大盛り上がりする事になります。
もし現在家庭環境が厳しく、安らげないという場合は、この南西+二黒土星の方位をお勧めします。
こちらの記事では「南西+二黒土星」について詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
「南西+二黒土星」は「安らぐ場所」の吉方位 南西+二黒土星の吉方位効果と注意点
「東+二黒土星」の仕事・学業運
広報活動とか、広告活動。マーケティング等、最新情報を仕入れ、発信していく部署に縁が出来てきます。
ご自身が発信者になるというよりも、
「発信を続けていける環境を整える事が出来るようになる」
ほうが強いです。
勿論、ご自身が発信する事も出来るようになります。ただ、それは
「これは新しい情報だ! さあ発信しよう!」
というイメージではなく
「最新情報を得るための勉強会の企画や、自宅の部屋の環境を整えたぞ。これでますます発信が出来る!」
という形で成長します。
発信以外の仕事であっても同様で、これまで七転八倒しながらもやってきた業務を見直し、どのタイミングでトラブルが起こっていたのかを確認し、スムーズに業務を遂行する事が出来るようになります。
または、今までしたかったけど出来なかったことが出来るようになります。経営者であれば、
「最新の基幹システムを導入し、ペーパーレス化を進め、DXを進められるようになる」とか「従業員にビジネススクールに通ってもらい、スキルアップして、会社の発展に貢献してもらう」など、「新しい情報(東=三碧木星)を取り入れて運用する(=二黒土星)」事が出来るようになります。すなわち「一陽来復」です。
学問も同様で、良い先生に巡り合うとか、習い事のリスケジュールをして、効率よく勉強ができる環境が整うようになり、成績アップにつながります。
「東+二黒土星」の精神・健康運
将来の大きな事に悩むことがなくなり、目の前の出来事に集中する事が出来るようになります。
それは、仕事・学業運でもお話ししたように、集中する環境が整うためです。
東は知的好奇心が高まる方位です。ただ、上だけを見ていると転んでしまいます。適度に足元を見て、転ばないようにするのが一番バランスの良い歩き方です。
この足元を見るという力を二黒土星が与えてくれるので
「行きたい場所、行くべき場所がどこかという事が分かり、迷う事がなくなる。かつ、どういう道をたどったらいけるのか。今歩いている道が、目的地に到達するかどうか迷う事がなくなる」
ので、とても心が穏やかになります。
健康面では、やっぱり胃腸が良くなります。お勧めの食事はお野菜です。
こちらの記事で解説している南+二黒土星は、自信がつき何事においても落ち着いて対応する事が出来るようになります。精神的に余裕をもちたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
南+二黒土星は「心に火がともる」吉方位!南+二黒土星の効果と注意点
「東+二黒土星」の金運・財運・不動産運
金運に良い方位です。
一気に大回復するとか、大成長するという事はないのですが、着実に収入が増えていくでしょう。
不動産運にもよく、良い物件情報を得る事が出来るでしょう。利回りの良い物件が手に入るなどがあります。
「東+二黒土星」の人間関係
復縁に良い方位です。この復縁は、喧嘩別れしてしまった相手ではなく、最近連絡を取っていなかった友人とか、疎遠になってしまった人たちと再び仲良くなれる、という復縁です。
特に疎遠になっている人がいない、という人の場合は「ご自身の趣味で縁が出来る」でしょう。子供の頃、ゲームとか漫画とかテレビ番組とかの、共通の話題で盛り上がり、友達が出来たという経験を持っている人は少なくないと思います。
こういう子供の頃できた友達の作り方を、再び行う事が出来るようになるのが東+二黒土星の方位です。
大人になれば、多くの場合はご自身の趣味からの盛り上がりでしょう。Web3.0の時代、SNSを初めとして沢山の場所で人とのつながりを得る事が出来ます。最新情報を得られる東に行くのですから、是非最新のWeb事情に触れて、友達を増やしてください。
「東+二黒土星」の注意点
注意点は二つあります。
一つは、焦ってはいけません。一陽来復ではありますが、まだ上に伸びる陽の気は少なめです。栄養がある大地に芽吹いたとはいえ、まだ若芽である事を忘れないでください。
二つ目は、自分だけの世界で完結しないようにしてください。
一陽来復して、元気になった結果、一人だけで突っ走ってしまう場合があります。もとから元気だった人は、ますます元気になっているので、この傾向が強くなります。必ず始める前に、人に相談をして、見落としている事が無いかを確かめてください。
小さい例ならば、今週末に旅行に行く予定を立てているとします。
ご自身が家族の服を用意し、途中の飲み物を用意し、チケットも確認し、後は出発するだけ・・・と思って、家族に何も話さないでいたとします。
「これでもう準備万端整ったぞ!」
と思っていたら、家族の誰かが「そうだ忘れてた! 〇〇時から用事があったんだ!」とか、出発してから「しまった! 家に〇〇を忘れてきた。旅行先で使おうと思って、こっそり買っておいたのに・・・」とか、ご自身が原因でない所で、旅行に対する見落としが起こるかもしれません。
ご自身の意識の及ぶ範囲では準備万端整えられても、意識外では整えられないのです。
旅行で例えましたが、仕事でも何でも同じです。なので、周囲の人に予定を話し、一人で何でもしてしまおうと思わないようにしてください。特にいけないのは「自分一人でやってしまって、驚かせてやろう」という気持ちにならないように気をつけてください。
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(文 松平兼幸)