こんにちは、松平兼幸です。
今回は「方位学で使う『九星』ってそもそも何?」「九星別にどんな特徴があるの?」というテーマでお話しします。
なるべくわかりやすく、かんたんにご説明します。
まず「九星」と聞くと、夜空に輝く星をイメージされるかもしれませんが、そうではありません。実際の天体を指しているわけではなく、宇宙を構成するエネルギーの性質を五つの要素(五行)に分け、さらに陰陽に分けて九つの型として表現しているのです。ですので、「星」というのはあくまで象徴なんですね。
「九星気学って難しそう…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今日は深い理論の部分はさておき、「九星ってどういうふうに私たちに関係しているの?」という身近なところからお話ししていきます。
九星とは?
九星とは、人が生まれ持った性質や、もともといた環境などを九つのタイプに分けたものです。
「えっ、人間の性質ってそんなに単純に九種類に分けられるの?」と思われる方もいるでしょう。もちろん、実際の性格や人生は千差万別ですが、まずは九つの基本的な性質として整理しているのだと考えてください。
占いの世界には「九星だけじゃ当たらない」と言う方もいますが、実は九星気学にはもっと奥深い要素がたくさんあります。具体的には
「月命星」「日命星」「時命星」「干支(かんし)」「傾斜法」「同会法」「被同会法」「掛け」
などがさらにかかわります。
ですが、この記事は“基礎講座”なのでそこまでは触れず、大まかに「九つの性質」があるんだな、という理解でOKです。
九星の種類
九星は次の九つです:
- 一白水星(いっぱくすいせい)
- 二黒土星(じこくどせい)
- 三碧木星(さんぺきもくせい)
- 四緑木星(しろくもくせい)
- 五黄土星(ごおうどせい)
- 六白金星(ろっぱくきんせい)
- 七赤金星(しちせききんせい)
- 八白土星(はっぱくどせい)
- 九紫火星(きゅうしかせい)
星座のように「天にある星」というよりは、「あなたは“水のエネルギー”を持って生まれた人ですよ」という、「エネルギーの性質」を表しているのです。
■ 一白水星(いっぱくすいせい)
【特徴・性質】
一白水星の方は、基本的に落ち着いた雰囲気を持ち、クールで冷静なタイプです。その性質は“水”にたとえられます。
水は冷たく、静かで柔軟です。コップに入れればコップの形に、バケツに入れればバケツの形に合わせます。つまり、どんな環境にも適応できる柔軟さを持っているのが一白水星の方です。
ですが水は、ため込むと一気に濁流や津波のように大きな力を発揮します。一白水星の方も普段は優しく穏やかでも、限界を超えると大きな怒りを爆発させる一面があるのです。
そんな一白水星の方におすすめなのは、ひとりの時間を持つこと。周囲に合わせすぎてストレスを溜めないよう、自分のペースで心を整える時間をつくることが大切です。
なお、生まれた年・月・日の違いや、暮らしている環境によっても「水」の性質の出方はさまざまです。たとえば、冷たい北の水と温かい南の水では、そこに育つ生き物も違います。九星気学の“深い版”ではこうした細かい部分まで読み解いていきます。
【運気アップ法】
- 「自分だけのひとり時間」をしっかり確保する
- 心に溜まった感情は少しずつ流すように意識する(ため込まない)
- どんな環境でも適応しすぎず、「自分のペース」も大切にする
■ 二黒土星(じこくどせい)
【特徴・性質】
二黒土星の方は「大地」のエネルギーを持っています。母なる大地のように、どんなものでも受け入れる懐の深さと、温かさが魅力です。
控えめで、目立とうとせず、周囲をサポートすることに自然と喜びを感じるタイプでもあります。
穏やかで庶民的な感覚を持ち、周囲との調和を大切にしますが、その反面「自分さえ我慢すれば」と自己犠牲的になりやすい面もあります。
溜め込みすぎたり、自分の気持ちを抑えすぎると心や身体に負担がかかりやすいので要注意。
【運気アップ法】
- 自分の気持ちを素直に出せる相手と本音を話す
- 自己犠牲に偏りすぎず、たまには「自分を甘やかす時間」を持つ
- 守りたいもの(家庭・仲間・職場)を大切に意識することで充実感が増す
■ 三碧木星(さんぺきもくせい)
【特徴・性質】
三碧木星の方は「雷」や「はじまり」のエネルギーを持つ、行動的で新しいもの好きなタイプです。
変化を恐れず、新しい知識やトレンドに敏感で、次々とチャレンジしていくのが得意。
「誰よりも先に」「まだ誰もやっていないこと」を好むため、独自性や先進性が強く出る一方、基礎をおろそかにしてしまったり、途中で飽きてしまうことも。
勢いはあるものの、継続力や土台作りが課題になりやすい傾向があります。
【運気アップ法】
- まず「基礎」をしっかり身につける(応用力が増す)
- 「速さ」より「続けること」を意識する
- 時には「ひとつのことをやり遂げる」経験を積むことで自信が深まる
■ 四緑木星(しろくもくせい)
【特徴・性質】
四緑木星の方は「風」のエネルギーを持ち、人と人、物と物、出来事を結びつける力があります。
縁をつなぐ役割を自然と果たし、対人関係のバランス感覚が高く、周囲に調和をもたらすことが得意です。
空気を読み、穏やかな環境を好むため、波風の立つ関係や押しの強い人には距離を置きたくなる面も。
「自分にとって心地よい距離感」を大切にしているのが特徴です。
【運気アップ法】
- 無理に全員と仲良くしようとせず、自分に合う縁を大切にする
- 「距離感」を上手にコントロールする(近づきすぎず、離れすぎず)
- 風通しの良い人間関係を意識することで運気が整う
■ 五黄土星(ごおうどせい)
【特徴・性質】
五黄土星の方は「帝王の星」とも呼ばれ、強い影響力と中心性を持つタイプです。
環境や組織の中で自然とリーダーシップを発揮し、「こうした方が良い」という意見がはっきりしている人が多いでしょう。
自分の信念に基づいて行動し、他人に左右されにくい一方で、こだわりが強く出過ぎると「頑固」「扱いにくい」と思われてしまうこともあります。
また、好きなことにはとことん集中する反面、興味のないことには全く関心を持たない傾向も。
【運気アップ法】
- 「私はこれをやりたい!」という分野をしっかり持つ
- 信念は持ちつつも、周囲の意見にも耳を傾ける余裕を持つ
- 自分が注目されやすい性質を活かし、プラスの影響力を与える意識を持つ
■ 六白金星(ろっぱくきんせい)
【特徴・性質】
六白金星の方は理想主義者で、「こうなったら素晴らしい」という理想像を常に追い求めるストイックなタイプです。
自分にも他人にも高い基準を求め、努力家でもあります。
ただし、完璧を求めすぎるあまり、理想と現実のギャップに悩んだり、自分や他人に厳しくなりすぎる面もあります。
思うようにいかないと自己否定に陥りやすいので、柔軟な心の余裕がとても大切になります。
【運気アップ法】
- まず「自分自身を認め、許す」ことを意識する
- 物事に対して「完璧でなくても良い」と思う柔軟さを持つ
- 十分に休養を取り、心と体に余裕を持たせる
■ 七赤金星(しちせききんせい)
【特徴・性質】
七赤金星の方は「口」「話すこと」に縁があり、楽しい会話や場を盛り上げるのが得意なタイプです。
人との距離感をうまく取り、対話の中で相手の心をつかむセンスがあります。
また、サービス精神旺盛で「どうすれば相手が喜ぶか」を考えるのが得意。
その分、場の空気を読みすぎて自分を押し殺してしまったり、「損して得を取る」ような行動が多くなりがちです。
本来はとても商才のある星でもあります。
【運気アップ法】
- 「楽しさ」や「喜び」を大切にしながら行動する
- サービス精神が裏目に出て疲れすぎないように注意する
- 持ち前の商才を意識的に活かしていく
■ 八白土星(はっぱくどせい)
【特徴・性質】
八白土星の方は「山」のエネルギーを持ち、どっしりと構えた安定感のあるタイプです。
一度決めたことを最後までやり抜こうとする意志の強さがあり、周囲からは「信頼できる人」「頼りになる存在」と見られやすいでしょう。
その半面、考えや方針を簡単に変えない頑固さが出ることもあります。
しかし、目標を達成するためには柔軟な手段も選べる賢さがあり、変化そのものを恐れているわけではありません。
「守るべき優先順位」がはっきりしているため、その軸がブレなければ非常に力を発揮する星です。
【運気アップ法】
- 「何を優先するのか」を自分の中で明確に持つ
- ときには方針を見直す柔軟さも意識する
- 自分の「こだわり」にとらわれすぎず、余裕を持つ
■ 九紫火星(きゅうしかせい)
【特徴・性質】
九紫火星の方は「火」のエネルギーを持ち、情熱的で華やかな存在感があります。
自分の世界観や美意識を大切にし、目立つことや表現することに自然な喜びを感じます。
「これは自分にふさわしいかどうか」「自分の理想にかなうかどうか」を重視する傾向が強く、気が乗らないことにはなかなか動かない一面も。
しかし、自分の美意識や世界観と一致した目標には、非常に強い集中力と努力を注ぐタイプです。
【運気アップ法】
- 「自分が心から情熱を持てるもの」を見つけて取り組む
- 日々の生活や仕事の中に「美的な喜び」を取り入れる
- 地道な努力が大きな結果につながることを意識して取り組む
まとめ
ここまで、九星気学の基礎講座として、各星の基本的な性質や特徴をご紹介してきました。
とはいえ、実際には九星気学はとても奥深く、生まれた年・月・日や現在の環境、人生の状況によってエネルギーの流れは大きく変化します。
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自分にとっての吉方位を知り、行動することで、運気の流れを大きく変えることができます。
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ぜひ、日々の生活に九星気学と方位学を取り入れて、より良い運気の流れをつかんでくださいね。