古代中国で生まれ、現代に伝わる占術「九星気学」では、東西南北に中央を加えた9つの方位に、一白水星から九紫火星という陰陽五行説から生まれた九つの星がどのように配置されているかで、それぞれの性格や性質、運気をチェックします。
ここでは、南西の方角に位置し、二の数字を与えられている二黒土星(じこくどせい)について、性格的な特徴や吉方位・凶方位、2023年の運勢を紹介します。本命星が二黒土星に当たっている方は、2023年の運勢や縁起の良い方角をぜひ参考にしてください。
九星気学の二黒土星とは?
二黒土星は、宇宙を9つに分けたうちの南西部に位置します。大地を司っていて、大地は万物を生じ、育成する働きを持っています。
種が育ち、芽が出て作物として成長します。作物の成長は急激ではなく、毎日少しずつ変わり、気が付けば花が咲くので、物事にコツコツと取り組む性格が二黒土星の特徴です。
激しい気性やリーダーシップ、または大雑把な雰囲気などは二黒土星には少なく、仮に自己中心的であったとしても、それは「真面目に責任を果たすため」に自己中心的になっているのです。そこには、日々の努力や気遣いの積み重ねをして、やると決めたことに一筋に取り組んでいく真摯さが感じられます。人によっては「真面目」な雰囲気や性質を兼ね備えており、辛抱強さや耐え忍ぶ力も二黒土星ならではの長所といえるでしょう。
二黒土星の吉方位と凶方位
二黒土星の2023年の吉方位は、年盤だけで見ると以下のようになります。
【二黒土星の2023年吉方位】
- 2月〜12月:北・北東・南
2月4日から来年の2月3日までは北と北西・西・東・東南の5方位が凶方位となっています。凶方位が多いぶん吉方位の数も限られてしまいますが、吉方位を中心に行動すれば自然と凶方位を避けることができます。
二黒土星の2023年の吉方位
二黒土星の吉方位は、2023年の年盤でいうと北東・南です。西南は吉でも凶でもない方位なのですが、月盤によっては吉となります。勿論、北東と南も、月盤によっては吉方位となり、吉の効果が2倍3倍になったりします。
反対に、月盤によっては凶方位となってしまう場合もあります。たとえて言うと、定食が出てきた時、メインディッシュのとんかつや生姜焼きは美味しいけれども、小鉢のポテトサラダや、大皿についてきたトマトが腐っていてお腹を壊してしまうというのが、年盤は吉、月盤は凶の例えです。年盤が凶となる5方位は、そもそもメインディッシュが食べられないので、1年全体を通して避けた方が良いです。
不幸などのトラブルが起こるとされる「五黄殺」の方角は今年は北西です。その対角にある「暗剣殺」も同じく凶方位で、こちらは南東。北西と南東に行かないといけない場合はそれぞれ注意し、行動することをおすすめします。
また、物事が約束が破れてしまい、思ったとおりに運びにくくなるとされる「歳破」は西の方角です。二黒土星に限らずどの人にとっても吉とならない方角で、2023年はすべての人にとって西が凶の方角になります。
更に西には本命的殺という、二黒土星の人にとっては更に凶となる方位になってしまうため、とにかく避けた方が良い方位です。
こちらの記事では吉方位とは何かについて徹底解説しています。基本的な吉方旅行の方法や吉方位の調べ方など、詳しくご紹介していますのであわせてご覧ください。
【2023年最新版】吉方位を徹底解説!吉方旅行の方法や注意点
二黒土星の2023年の運勢
二黒土星の2023年は、全体を通して「気分爽快」の年となります。自分の邪魔をしていた事だとか、マイナス思考などがなくなっていき、気分がさわやかになるという1年です。2~4月は去年から引き継いでいる問題の解決とか、新しい事を始めるための準備をするようになります。5~8月が盛り上がる時期で、特に盛夏と呼ばれる7,8月がもっとも運気の高い状態です。盛夏を過ぎると運気は落ち着いていき、5~8月でスタートした仕事や勉強を、しっかり覚えこませる時期になります。
2月から4月の時期は寒さが徐々に和らいでいき春へと移り変わる時期ですが、運気もこれと同じように、思い通りの状況が訪れにくく運気が低迷していると感じられる可能性もあります。しかし、盛夏に向けて力を蓄えたり準備をしたりする時期ととらえ、ポジティブに過ごすことが大切です。
7月から8月は、それまでにためておいたパワーや準備の成果を発揮すべき時期です。発揮した結果は後についてくるものと考え、9月以降はは無理をせず、成果をチェックし、改善を行う、内向きの行動をされるのが特にお勧めです。2024年からはまた新たなリズムが生まれますので、9月〜12月までは次の開運月までパワーを蓄える期間にすると良いでしょう。
二黒土星の基本性格
二黒土星は物事を着実に積み重ねていける長所があり、自覚がなくてもコツコツと努力ができる人が多い星です。穏やかな性格や包容力のあるタイプも多く、友達の相談を丁寧に聞いてあげたり、一歩引いて周囲と調和したりと、それぞれが堅実な立ち回りを行うことができます。
面倒見の良いタイプは、人によってはリーダー的なポジションを任されるかもしれません。しかし当の本人に権威的・支配的な雰囲気は少なく、責任ある立場になったとしても配慮や慎重さを備えています。
一方で、着実かつ堅実な性格ゆえに我慢強さを発揮しやすく、周囲にとってはやや頑固に見られる可能性も。職場や家庭で接する人との相性によっては、相手から正当に評価がされにくいかもしれません。
恋愛についても堅実型が多く、相手との関係性を構築しながら長く付き合いたいと考える人が多いイメージです。恋愛そのものに一途というよりも、相手との関係性に一途になりやすいのが二黒土星の恋愛の特徴といえるでしょう。
二黒土星と各九星の相性
二黒土星との相性が良い九星は、二黒土星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星です。同じ二黒土星とは堅実、慎重さを発揮しすぎると物足りないと思うかもしれません。しかしお互いを尊重し、適度に刺激や楽しみを与えあえる関係性であれば、楽しく過ごすことができるでしょう。
二黒土星以外に相性の良い九星は、リーダー的存在で引っ張っていってくれる五黄土星、活動的で社交的な六白金星や七赤金星、正直で裏表の少ない八白土星、華やかな雰囲気で二黒土星と対照的な九紫火星です。
また、一般的に相性があまり良いとはいえないのは一白水星・三碧木星・四緑木星です。これは何故かと言うと、一白水星の人は二黒土星の人によって思い通りにいかないと感じやすく、苦手意識を持たれてしまいやすいからです。逆に、二黒土星の人が三碧木星と四緑木星の人と会うと、二黒土星の人が使い潰されてしまうような感じをもってしまいやすいからです。
しかし、必ずそうなるという事はありません。一白水星の人は二黒土星の人のおかげで安定と安心を得られているんだと思えば感謝の念が生まれますし、三碧木星と四緑木星の人が、二黒土星の人に「貴方がいるから上手くやれているんだ。ありがとう」と感謝の気持ちを伝えれば、友情や恋をしっかりと育んでいけるでしょう。
こちらの記事では二黒土星と八白土星の相性を詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
【最新版】八白土星の吉方位はどこ?基本性格や2023年の運勢について
二黒土星の開運方法
二黒土星は、土の性を持っているために一見目立たず、コツコツ型の方が性に合っています。そのため、一攫千金を得ようとか、のるかそるかのギャンブルなど、派手に何かを大きく成し遂げるということはせず、地味でも確実に得られる収入減や仕事で開運を目指しましょう。
例えば、株式投資などの投資で身をたてようとされる方の場合、徹底的に下調べをして、確実に成長が見込まれると判断されるまでは、投資を行う事はしないでしょう。この下調べの間に、株が急上昇してしまって、大儲けが出来なかったけれども利益は得られた、という投資スタイルが性に合っています。
ものづくり、何らかの計画やプロジェクト、人との関わりについても着実に育てたものほど開運していきます。2023年は気分爽快の年で、何事をするのにも将来の展望が見えていたり、穏やかな中にも成長の予感を感じられるでしょう。外側から見ると穏やかに推移する低空飛行気味な1年かもしれませんが、見えない中身は大きく変わっていて、成長の土台が出来上がっています。着実さを発揮して見えない部分で土台を造り上げていけば、開運に繋げられます。
大器晩成という言葉も、二黒土星に適しており象徴的なものです。すでに40代以降に差し掛かっている方は、今までに培ってきた物事や考え方などを活かせるチャンスがやってくるでしょう。
堅実かつ着実に積み重ねたい2023年
いかがでしたか?二黒土星の吉方位と2023年の運気について説明しました。二黒土星の2023年は激しい年回りにはならなくても、自分にとって大切な人やかけがえのないものに目を向けていけば、堅実に次の年へとたすきを繋ぐことができるでしょう。
すでに何かを積み重ねてきた方、または現在進行形で積み重ねている方は、成果を受け取る瞬間が近づいています。急激な方針変更があったとしても、これまで積み重ねてきた成果は必ず新しい方針にも応用可能です。成果が表れてきたときは全身で結果を受け止め、喜びや幸せに浸ってください。
自信をもって堂々と、自分のやってきた事の価値を信じ、ゆったりとした気持ちで過ごしてください。焦る必要はありません。2023年の吉方位である北東・南の確認には、早楽の「吉方位検索システム」もぜひご活用ください。
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