本記事では九星気学の傾斜の基礎から求め方、八つの傾斜宮の特徴、方位との関係まで解説しています。九星気学の傾斜を学びたい方に向けて今日から実践できる入門ガイドとなっております。
九星気学の「傾斜」は、本命星と月命星の配置から、無意識の思考癖や反応の出方を読み解く重要概念です。
本記事では、基礎と用語、正しい算出手順、八つの傾斜宮の性質、方位の吉凶との関係、活用の具体策までを一気通貫で解説しています。
旧暦境界の注意点やチェックリストも添え、初学者でも迷わず自己理解と開運行動へつなげられる実践ガイドです。
具体例とケース別の留意点を交え、今日から使える判断軸を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
九星気学の基礎知識と「傾斜」の位置づけを理解する
九星気学とは、生年月日から本命星・月命星を割り出し、性格や運勢、吉方位を調べる日本で発展した占術です。
「傾斜」とは、本命星と月命星がどのような関係にあり、どんな特異性がその人に有るかを調べる方法です。内面の傾きに光を当て、違和感の理由と活かし方を示します。
本章で基礎を押さえ、次章の詳細理解へ滑らかにつなげます。
具体例も交え、初めて九星気学を学でぶ方にも分かりやすく解説していきます。
九星気学とは？
九星気学は、古代中国の理論が日本で体系化された占術で、生年月日から九つの星に分類し、本命星と月命星を手掛かりに性格・運勢・相性・方位の吉凶を読み解きます。
自分の傾向を客観視でき日常の選択や人間関係の調整、引っ越しや旅行の際の方位選びにも活用しやすい実用知です。
まずは星の意味と算出の流れ、読み方の基本を掴み、誤解を避けるためにも前提知識を整えましょう。
また、活用場面を誤らないために、暦の境界や基礎用語の理解も不可欠です。
用語の定義を押さえ、実例と併せて読むことで、判断のばらつきを減らせます。
「傾斜」とはそもそも何なのか？ 基本概念を理解する
傾斜とは、本命星と月命星の配置関係から導かれる“特異性”を指しています。
無意識の思考癖や行動パターン、反応が強まりやすい場面、逆に苦手が出やすい局面を分かりやすくします。
外見的な印象と異なる本質を掴めるため、自己理解の深化や対人のつまずき解消に有効です。
活かし方の指針として、強みの伸長と課題の補正に役立ち、行動設計の精度を高めます。
また、同じ本命星でも傾斜が違えば現れ方は大きく変わります。
自分の傾きを自覚し、場面に応じて強弱を調整する意識が、運勢の波を乗りこなすコツになります。
傾斜の種類と求め方を正しく押さえる
傾斜は九星気学の理解を一段深め、同じ本命星でも個性が違う理由を説明します。
種類と求め方を正しく押さえることで、自己分析や方位判断の精度が上がります。
続く項目で本命星・月命星の関係と、計算手順の注意点を確認しましょう。
判断の再現性を意識することが重要なポイントです。
本命星と月命星の役割と関係性を理解する
本命星は生き方の土台、月命星は感情や日常の振る舞いを示します。
本命星と月命星の性質が相性・相剋・比和のうち、どのような関係にあるのかによって、内面と外面にギャップが生まれ、迷いや衝突の火種になります。
ですが、きちんと関係を把握すれば、強みが発揮される環境設計と、マイナスの作用が出やすい条件の回避が可能です。
例えば、2026年生まれの人の本命星は「一白水星」です。
そして、仮に5月10日生まれだとすると、月命星は「五黄土星」となり、先取りしますが傾斜は「一白傾斜（坎宮傾斜）」となります。
「水」と「土」の関係は「土剋水」で、土が水の動きを制限するという関係です。
なのでこの人は、本心としては積極的に行動し、称賛を浴びたい、個性を発揮したいという人なのですが、仕事の仕方や好みのやり方が、どうしても目立ちにくい、目立たない事の方が得意という結果になりそうです。
社長よりも副社長。一歩引いて全体を盛り上げる。信用・信頼はされるけれど、華があるという事はない。それを自分も理解しているからイライラしやすい、苦労性な人、という鑑定ができます。
これを踏まえておけば、その人と場面別に、どういう言葉遣いをしたら良いかもわかり、判断のぶれが減り、家族や職場での会話にも応用できます。
そうして共通する価値観を起点に小さな成功体験を積み上げれば、無理のない改善が継続しやすく、自己効力感も高まります。
傾斜の計算方法と注意点
傾斜宮は、本命星と月命星から割り出していく事ができます。
最初に早見表や信頼できる計算ツールで本命星・月命星を確定し、傾斜表で該当宮を照合します。
特に旧暦境界の一月・二月生まれは注意が必要で、入力を誤ってしますと計算を狂わせてしまいます。
出典を控え、手順を記録し、別資料でクロスチェックする姿勢が正確性を担保します。
最終結果は実例に当てて妥当性を検証し、異なる解釈が出た場合は根拠を照合しましょう。
判定に迷ったら、実際の出来事との符合度で検証し微調整を行います。
傾斜宮ごとの性格と運勢の特徴
傾斜宮ごとの特徴を知ると、無意識の癖や強みの活かし方が掴むことができます。
自分と周囲の傾向を理解すれば、摩擦を減らし適材適所の判断が可能です。
以下では坎・坤・震・巽・乾・兌・艮・離の各宮について、性格傾向と伸ばし方の要点と対処のコツを解説します。
坎宮傾斜の特徴と活かし方
坎宮傾斜は思慮深い方が多いです。沈思黙考、というタイプが多く、直感と洞察が鋭く、微細な変化にも気が付く、軍師肌、参謀肌な人物です。
真面目なのと同時に、自分のメンツを重要視します。なので間違いによって恥をかくことを恐れます。その結果自然と感情は内に秘めがちで、慎重派となります。
本当の感情は内に秘めがちですが、だからと言って人間関係を嫌うというわけではありません。むしろ距離感を一定に保つようにしたがります。そうすれば、無理に自分の内側に押し入られることもなくなるので、人付き合いは良い人が多いです。
ただ、なかなかあと一歩仲良くはならない事が多いので、相手と誤解が生まれやすいという場合があります。ただ、基本は冷静な観察眼で相手との関係に必要な要点を捉える事が出来、危機が起こっても粘り強く対応できます。
ただ、いちいちそういう関係を続けるのは疲れますし、実際の所は孤立している事になるので、それを避けるには、感じた違和感を短く言語化し共有することが必要です。
仕事などでは、表に立って仕事をするとか、相手と調整をするとか、情報の出入りや関係のあれこれが良く起こる環境は苦手です。資料をまとめてパワポを作るとか、設計をするなど、静かな環境にいると力を発揮します。
上記の通り微妙な変化に気が付くので、スペシャリストのように、蓄積型の学習に強みを発揮する傾向にあります。深掘り調査や品質管理、分析、研究などで真価が光ります。
チームでは、一次情報の収集やリスク検知の役割が適任です。
過度な慎重さは停滞を招くため、意思決定の締切を決めるとプラスの働きが期待できます。
坤宮傾斜の特徴と活かし方
坤宮傾斜は「気は優しくて力持ち」という言葉がぴったり当てはまります。穏やかで受容的、面倒見が良く信頼を集めます。
縁の下で粘り強く支える反面、自己犠牲的になり疲弊しがちな傾向を持っています。一番いけないのはリーダーになった場合です。
リーダーになると、面倒な仕事を部下に割り振らず、自分で全て仕上げようとしてしまいます。例えば
「ここまで部下は頑張ってきたけど、どうも良いものとは言えない。でも、そういったら部下はがっかりしてしまうかもしれないから、ここは誉めておいて、後で私が修正しよう」
のように、最後の面倒なところを自分がやると「部下に相談せず」勝手に決めてしまい、多くの事を抱え込んでしまって、結果部下の成長はなく、上司の自分が苦労してしまうという悪循環になりやすいです。
なのでリーダーにはならず、サブリーダーや指導員になると優秀です。または事前に、どこまで、何を助けるのかという線引きをしておく。具体的に指導に入る場合は、どこまで入るのか。評価する場合は、何をもって評価するのかなどの基準を「第三者」から決めておいてもらって、仕組み化すると仕事が安定します。
基盤整備や関係調整に強く、長期戦で真価を発揮できる一方で、その評価は目に見えづらく、遅れて評価されがちです。なので評価形態がしっかり決まっている会社に入り、成果の見える化がなされていると、坤宮傾斜の特徴と評価が一致するので、運気が底上げされます。もちろん適切に休息はとってください。
チームでは、オンボーディングやサポート窓口、新人のメンターなどが適任です。
依頼の集中は仕組みで分散し、定期的なセルフケアを計画に組み込みましょう。
震宮傾斜の特徴と活かし方
震宮傾斜はフットワークの軽さと、決心する発火点の低さ？が特徴です。
思い立ったらすぐ動ける機動力で、新ジャンルに挑戦したり、勉強したりして新機軸を切り開きますが、締めくくることが苦手で、中途半端に次のジャンルに進んでしまい、結果身にならないという弱点もあります。
成果も早く出すことを求めがちなので、ネットでよく見かける、このような画像の、下の人になってしまう可能性が一番高いのが震宮傾斜の人。そしてこの後出てきますが、離宮傾斜の人です。逆に上の人になりやすいのは、坤宮傾斜の人です。
と言っても、時代の流れをつかむとか、既成概念にとらわれずに行動するという強みは活かすべきです。なので、実行後にすぐに変えるのではなく、実行後の振り返りを習慣化する事。そしてすぐに変えるのを辞めれば、仕事のスピードと品質が両立します。
初動の一押しが得意なので、事業などのスタートアップを任せ、周囲とのペース調整と、ある程度進めたら別の人にバトンパスする設計を、どれだけ震宮傾斜の周りに存在するかが、人生の運気拡大の鍵になります。
特に「続ける人」と「整える人」とをチームに入れて、コミュニケーションを上手く取れると最高のチームになります。
会議では、アイスブレイク担当に指名しておき、最初の叩き台づくりや現地検証の説明を任せると力が発揮されます。ご自身が震宮傾斜ならば、そうなれるように上手く調整をしてみてください。
まとめると、ご自身の勢いを安全に活かすルール作りが、周囲の安心感と成果の質を両立させます。
巽宮傾斜の特徴と活かし方
巽宮傾斜は「まとめ役」に向いています。基本、人当たりが良く、柔軟で社交的な性質を多く持っています。なので人脈を作る事に向いています。
坤宮傾斜と似ていますが、坤宮傾斜は「自分の周りの手の届く人たち」の「今の生の感情」に敏感です。巽宮傾斜は「遠い所にいる人や、一見関係がなさそうな人たち」との橋渡しに長け、調和をつくるのが得意です。
坤宮傾斜が「お母さん」。巽宮傾斜が「異常に知り合いの多い親戚のおばさん」とイメージしていただけると、理解しやすいでしょうか。
ただ、人付き合いが良い代わりに、少し歯車が狂うと、八方美人になってしまい、流されやすかったり優柔不断になってしまったりするケースがあります。
また、追いつめられると「ここであなたが我慢してくれたら丸く収まるから、お願い、我慢して。借りは返すから」とお願いする思考になりやすいです。ここまでくると、意外と自分勝手な考えで動いているのがお判りだと思います。
そういう所もあるので、もしご自身がそう考えているのだとした、実は結構追い詰められていて、疲れているんだと考えてください。今はしょうがないけれど、どこかでお休みするとか、関係を清算するとかして、休息をとるようにしてください。
そうならないためには、事前に、どこまで協力するかという判断基準を決めておくことです。そうすれば軸が出来て、多様な意見を束ね、対立の摩擦を減らす働きかけが出来るようになります。
判断基準を作り上げるには時間がかかるので、大器晩成タイプの傾斜の人です。もし若い頃からできているなら、とても将来が楽しみな人です。
小さな合意形成を積み重ねる場面で真価を発揮し、ネットワークづくりでも実力を発揮します。
会議運営や渉外の場面で、空気を読みつつ論点を整理する役割が合います。
情報の風通しを良くし、変化の橋渡し役として存在感を発揮することが可能です。
乾宮傾斜の特徴と活かし方
乾宮傾斜は意志が強く、方針を示すリーダー気質を兼ね備えている人が多いです。
高い目標を作り、達成に向け推進力を発揮する一方で、目標を決める理由などに独善や頑固さが出やすい点に注意が必要です。
と言うのも、乾宮傾斜の人は個人の利益とか自分の利益よりも、公の利益、社会的利益を優先する傾向があります。いわゆる「世のため人のためになる事をする」人が多いのです。
そうすると、目の前にある良い儲け話を「それは私の理想とする社会倫理においてはやるべきではない事です」と断ってしまい、結果苦労するという場合があったりします。
ここで乾宮傾斜の人に、理想と現実のすれ違いを話して、特に問題はありませんよと説得する部下や上司、同僚やコンサルタントがいたとしても、先述の「独善や頑固さ」が出てきてしまったら、自分の意見を強引に通して、周りが反発したり、不満を持った状態になってしまうという事があります。
ましてや、自分の理想の姿かたちを明らかにせず、説明せず、一方的に進めてしまったら嫌われてしまいます。なので、要所要所で自分の意見を言語化し、発表し、これに対して現実とすり合わせる方針について意見を募り、意思決定を透明化すると信頼が増すのと同時に、逆風でも折れない強い意志は、大局を動かす原動力にもなります。
組織のリーダーになるならば、権限委譲と後継を育てることが成長を持続させ、組織の自立度も高めます。個人としてはビジョン提示や意思決定の場で力を良く発揮できるでしょう。
強い牽引力に、傾聴と共感の回路を加えると盤石になります。
成果の功績を周囲に配分する意識も大切です。
兌宮傾斜の特徴と活かし方
兌宮傾斜は明朗で社交的、言語化と場づくりが得意です。
坤宮傾斜の人は「お母さん」、巽宮傾斜の人は「親戚のおじさん」、兌宮傾斜の人は「宴会の席で面白いエンターティナー」のようなイメージです。その時々の宴会の場に応じて、気配りでき、どういう話題だったらみんな気持ちよく笑って過ごせるかを察知し、関係の潤滑油として場を整える能力があります。
これが仕事などで出れば、相手が言葉にはしないけど求めている事、隠れている需要を探り出し、見事なサービスや商品を提供するという、やりてビジネスマンとして才能が出てきます。
ただ、サービス精神が行き過ぎると、自分の本音を抑え、疲弊しがちというケースもあります。
また、世間や社会からの承認欲求もあります。ご自身が本音を抑えて相手を喜ばせているのだから、それに対して報いが欲しいと無意識に思っているのです。
良くあるのは、相手や周りを喜ばせるために、自分自身がピエロになって、笑われてでも構わないと思う事です。これは兌宮傾斜の人の自己犠牲になるのですが、この自己犠牲を正しく読み取れず、「あの人実は空気読めない人なんじゃ」と、評価をさげた見方をされると、本当にがっかりしてしまうでしょう。
なので、どこまで自分をピエロにするかという了承ラインと、妥協するラインや休息のルールを決め、笑顔の裏の負担を軽減すると良い人生を送れます。
共感と表現力を武器に、顧客接点や採用・広報、対外発信やイベント運営などのお仕事が向いています。ご自身のやる気を高めるには、成果の可視化が一番お勧め。「これだけやったら〇〇万円ボーナスが得られる」とか「これだけやったら毎日〇〇分早く帰れる」など、メリットが可視化されている時にやる気が一番アップします。
会議などでは場の空気を温めながら要点を伝える力があります。
頼まれごとは選別し、継続可能な形に整えましょう。
艮宮傾斜の特徴と活かし方
艮宮傾斜は慎重で堅実、守りと継続に強みがあると言われます。
一番良いイメージとしては「一国一城の主」をイメージしていただければと思います。
艮宮傾斜は、自分の力の及ぶ範囲の事を、自由に力が行使できるようにしたいと考えます。これが悪く出れば、管理型で息苦しいとか、変化が乏しくて自由がないとかになりますが、良く出れば、失敗しても責任を取ってくれる頼りになる人とか、安定した収入があるからチャレンジするのに心配がない、という事になります。
素晴らしい主になろうと自然と考えるので、家庭的であったり、保守的であったりします。また、「城の中の皆を喜ばせるため」には変化を自由に受け入れるので、城の改築工事（＝転職、起業、移住など）をした方が良ければどんどん変えますし、これまでのやり方も自由に変えます。
ただ前提としてあるのは「主」である自分なので、この主権が侵害されるような場合には反発します。
仕事関係では、何か仕事を任されたら、その仕事を責任をもってやり遂げるまで、細かい事もおろそかにせず、一歩ずつ成果や調査を積み上げ、サービスや商品の品質を安定させ、良い結果を出すでしょう。しかし、これがやりすぎてしまったり、自信がなかったりすると、いつまでたっても決断ができないでチャンスを逃すという懸念もあるので覚えておきましょう。
対策としては、失敗しても大丈夫という保証がある、小さな実験枠のようなものを設け、安全に挑戦できるようになると、「主」としての自分が否定されないので、積極的に挑戦するようになります。そして、普段の仕事では持ち前の規律と持久力で、長期的に利益をもたらす仕組みや契約、商品開発などを確実に形にします。
その他では、資料整備や標準化の役割がおすすめ。または業務改善を導入する際、一気に導入するのは大変だから、段階的に導入を進めるという調整力があるのも強みです。
監査・保守・運用の安定化で真価を発揮し、チェックリストや標準手順の整備により、組織の土台を強くします。
計画に柔軟枠を設けると硬直化を避けられます。
離宮傾斜の特徴と活かし方
離宮傾斜は知性と審美眼が特徴で、物事の分析と構想に優れます。
なので、常に物事の裏側、本質を求めます。物質的な充実よりも、精神的、名誉欲の方が強くある人が多いです。そのため、自分の才能を認めてほしいという承認欲求が前面に出てしまうと、理屈先行の言動をしてしまい、他人の感情に鈍くなりやすくなります。もし聴いたとしても、それは相手の背景の矛盾を突く、いわゆる「論破」してやろうという狙いで聴くことになるので、結果良い事になりません。どんな時でも、相手を尊重して意見を聞く「傾聴」の姿勢を補強できれば吉です。
そのほかには、じっくり一つの事に取り組む「粘り」が欠けている人が多いです。少しでもうまくいかなければ「次」の手を打つ。停滞がないというのは良いのですが、もう少しで成果が上がるとか、もっと待った方が利益が出るなど、長期的な視点について「わかってはいるけれど、精神的に待ちきれない」ため、粘れないで損をすることがあります。前述の震宮傾斜で紹介したイラストを、再度引用します。
そうは言っても、先見の明があるのは確か。常に新しいものを求め、変化を辞さない積極性は魅力的です。これを活かすには、研究・企画・クリエイティブなど、創造領域での仕事に適性があります。特に「専門性の言語化」が得意で、「必要で重要だけども難しい」概念に対して、一言ずばりと本質を突いた言葉を作る事が得意です。
そんな独自性を磨きつつ、相手に対して「どうして私はそう考えたのか」という思考を共同・共有し、作業の橋渡しを意識すれば、組織的に成果を出しやすくなります。
何か発表をする時は、発表内容に比喩や図解を用意し、理解の入口を複数用意し、相手との間に橋を架けるようにしましょう。孤高に陥らず、共同編集で仕上げる意識が成果を高めるでしょう。
まとめ：九星気学の傾斜で自分らしい運勢と性格を知る
いかがでしたでしょうか。九星気学の傾斜法は、その人の本命星と月命星の関係を補足し、特異性を可視化し、その人の強みと弱みを知り、成長と補正を同時に進めるための実用フレームです。
本命星と月命星の組み合わせだけで「9×9＝81通り」。これに歳破、月破、天道、干支などの特殊ケースも加えると特徴の種類はどんどん増えます。仮に十二支という鑑定ケースを加えると「81×12＝972通り」となります。
「人を九種類に分けるなんて少なすぎる」とおっしゃる方もいますが、実は鑑定をする場合は、これぐらいの情報量で鑑定をするのです。そんな鑑定をする時に重要となるのが、傾斜法です。
まず本命星と月命星を正確に確定し、傾斜表で該当宮を照合しましょう。
そして、本命星と月命星の特徴と、各傾斜宮の特性を日常の行動設計に落とし込んでみましょう。
小さい実験をして、記録し、振り返りをしていけば、ご自身の人生設計や意思決定が無理なく行えるようになるでしょうし、対人関係の改善にも使えるでしょう。
迷ったときは安全側で調整し、半期ごとの見直しで経験知を更新すれば、無理なく継続できます。
本記事を手引きに、自分の傾きを味方につけて、日々の選択を一歩ずつ良い方向へ整えていきましょう。
（監修 松平兼幸）
