ご自身の本命星と相性の良い方位への移動すると、良い気を得られて、運気向上に繋がる開運法があります。これが「吉方旅行」、または「方位取り」「祐気取り」とも呼ばれます。
旅行や引っ越しはもちろんですが、日常の移動にも取り入れることで、金運、仕事運、恋愛運、健康運など、多岐にわたる運気を高めることができるとされています。
本記事では、方位取りの基本的な考え方から具体的な効果、持続期間、さらには実践方法まで詳しく解説します。
方位取りをうまく活用して、運勢をアップさせましょう。
方位取りの考え方
方位取りは、九星気学・気学という日本伝統の占術に基づく開運法です。個人の生年月日から算出される「本命星」を基に、吉方位と凶方位が決まります。
吉方位への移動をすることで、その方位にある相性の良い気を吸収し、心身を回復させ、運気が高まるという開運法です。
このように、運気を「取り込む」という意味で、「方位取り」と呼ばれます。
これが旅行なら「吉方旅行」や「吉方位旅行」。引っ越しなら「吉方引越」など、いろいろな呼び方があります。
九星気学では、年や月ごとに吉方位と凶方位が変わるため、方位取りを行う際は、常に最新の方位情報を確認することが重要です。
また、吉方位への移動は、移動距離や滞在時間など、さまざまな要素によって効果が左右されると考えられています。
吉方位をとることによる効果
吉方位を選んで移動すると、運勢が大きく改善すると言われています。金運、仕事運、恋愛運、健康運のそれぞれに対して、どのような効果が期待できるのかを以下で詳しく見ていきましょう。
金運・仕事運
吉方位をとることで、金運や仕事運が向上するとされています。
たとえば、西の方位は金運に関連しており、この方位に移動することで、臨時収入や昇給のチャンスが増えると言われています。
仕事運においては、南の方位は仕事運を後押しする力があるとされ、成果を上げやすくなり、地位や評価が向上する可能性が高まります。
さらに、北の方位は貯蓄運を高めるとされ、資産運用や貯金において良い結果をもたらすと考えられています。
このように、各方位と九星別に、得意とする金運が異なりますので、金運や仕事運の向上を目指す際には、それぞれの目的に応じた吉方位を活用することで効率よく運気向上が期待できます。
恋愛運
恋愛運を向上させるためにも、吉方位の活用が効果的です。
南東の方位は特に恋愛運に強い影響を持ち、良縁の引き寄せや、恋愛成就に繋がるとされています。
この方位に移動することで、新しい出会いが増えたり、恋愛関係が深まったりすることが期待できます。
また、北の方位も恋愛運に好影響を与えるとされ、すでに交際している相手との絆を深めたり、関係が長続きしたりする効果があると考えられています。吉方位を利用して、恋愛運を高め、幸せな関係を築きましょう。
健康運
吉方位は健康運にも影響を与えるとされています。
たとえば、東の方位は喉や肝臓に、南の方位は循環器系に良いと考えられています。
そのため、これらの方位へ移動することで、これらの部位の健康改善が期待できます。
さらに、南西の方位は胃腸の調子を整え、西の方位は口腔内の健康を守る効果があるとされています。
健康面で不安がある場合、これらの方位に身を置くことで健康運が向上するかもしれません。
方位取りによる効果はどれくらい持続する?
方位取りの効果は、移動した距離や滞在した時間によって異なりますが、その持続期間にも一定のパターンがあります。
一般的に、方位取りの効果は以下のように持続するとされています。
年盤での方位取り
年盤での方位取りは、最も長期間にわたる効果をもたらします。
宿泊日数と移動距離によって変わります。例えば、100~300キロぐらいの距離に3泊4日するのであれば、大体1年半ぐらいがピークで、その後少ないですが、11年半ぐらい続きます。
これが引っ越しとか、数千キロ離れた海外に1週間行くとか、1000キロ離れたところに30日いるなど、「移動距離(キロ) × 宿泊日数」の計算式の結果が一万を超えるぐらいになると、11年半効果が続きます。
月盤での方位取り
月盤を基にした方位取りは、1年半の間に効果がでます。その後少し効果は残り、60ヶ月(5年)ぐらいでなくなります。ただ、実際のところ1年半を過ぎると、ほとんど実感ができないくらいしか効果が残りませんので、実質1年半と考えるのが良いでしょう。
この効果がある間に、吉方位の効果を理解し、感じて、自分を変化させることができれば、効果が長続きすることになります。
日盤での方位取り
日盤を基にした方位取りでは、効果は約1日半持続します。
方位取りと一緒にパワースポットに行ったり、お水取りをしたりしていると期間は長くなり、最大で60日続きます。ただそれはパワースポットの力だったり、お水取りの力だったりするので、方位取りだけの効果としては、1日半となります。
短期間で効果を得たい場合には、日盤の吉方位を活用することが適しています。
吉方位における大切な要素
吉方位を利用した方位取りを成功させるためには、移動する「距離」と「滞在時間」が重要な要素となります。それぞれの要素が運気にどのように影響するのかを解説します。
距離
方位取りにおいて、移動する距離は非常に重要です。移動距離が長ければ長いほど、吉方位取りの効果も強くなります。
たとえば、100km以上の距離を移動することで、強力な吉方位のエネルギーを取り込むことができるとされています。
また、海外旅行など、さらに遠い距離を移動する場合は、より一層の開運効果が期待できます。
しかし、距離が長ければ良いというわけではありません。強力な運気を得てしまった結果、運命の激変に耐えきれないと、なく、移動先の環境や自分自身の体調、スケジュールも考慮することが大切です。無理のない範囲で、最適な距離を選びましょう。
滞在時間
滞在時間も、方位取りの効果に大きく影響を与える要素です。
一般的には、滞在時間が長ければ長いほど、運気を吸収する効果が高まるとされています。
たとえば、日帰りの方位取りでも効果はありますが、1泊以上の滞在をすることで、より強力な開運効果が期待できます。
また、3泊以上滞在すれば、その効果はさらに高まり、1年半から数年間にわたる運勢の向上が見込めます。
方位取りを行う際は、できるだけ長期間滞在できるように計画を立てることが、運気を最大限に取り込むためのポイントです。
注意すべき凶方位
方位取りを行う際には、吉方位だけでなく、凶方位にも十分な注意が必要です。
凶方位とは、その方位に移動することで、不運やトラブルを招くとされる方向のことを指します。
凶方位を避けることで、方位取りの効果を最大限に引き出し、運気の低下を防ぐことができます。
以下に、代表的な凶方位について説明します。
五黄殺(ごおうさつ)
五黄殺は、九星気学において最も強力な凶方位とされています。この方位に移動すると、大きな災難やトラブルに見舞われる可能性が高くなるため、特に注意が必要です。
五黄殺は年や月ごとに位置が変わるため、方位取りを行う際には、常に最新の情報を確認し、この方位を避けることが重要です。
暗剣殺(あんけんさつ)
暗剣殺も、非常に強力な凶方位の一つです。
暗剣殺の方位に向かうと、予期せぬトラブルや事故が突然起こる可能性が高くなります。
この方位も年や月によって変化するため、方位取りを行う際には、五黄殺と合わせて確認することが大切です。
本命殺と本命的殺
本命殺は、自分の本命星が位置する方位に向かうことで発生する凶方位です。
この方位に移動すると、特に健康面での不調が起こりやすくなるとされています。
一方、本命的殺は、自分の本命星に対して反対の方位に位置する方向です。
この方位に移動すると、トラブルや誤解が生じやすくなるため、避けることが推奨されます。
これらの凶方位を事前に確認し、避けることで、方位取りの効果をより確実に得ることができます。
吉方位の調べ方・祐気取りのやり方
方位取りを効果的に行うためには、まず自分にとっての吉方位を正確に知ることが重要です。
吉方位を調べる方法と、祐気取りの具体的な手順について解説します。
九星を調べる
九星気学では、個人の生年月日から本命星を算出します。本命星には一白水星から九紫火星までの9つがあり、それぞれが異なる方位や性質を持っています。
インターネット上の九星計算ツールや専門書を活用することで、自分の本命星を簡単に調べることができます。
時期と方位を調べる
次に、自分の九星に基づいて、その年や月の吉方位を調べます。年盤や月盤と呼ばれる図を参考にすると、どの方位が吉方位に該当するかを確認できます。
これらの情報は、九星気学の専門書やウェブサイトで入手可能です。
吉方位は年や月ごとに変わるため、祐気取りを行う前には必ず最新の情報を確認するようにしましょう。
吉方位に当たる場所を知る
吉方位を確認したら、その方位に該当する具体的な場所を選びます。
自宅からの距離や方向を考慮しながら、旅行先や移動先を決定します。地図アプリや方位計算ツールを使うことで、簡単に吉方位の場所を見つけることができます。
旅行・移動する
吉方位に当たる場所が決まったら、実際に移動します。
旅行や引っ越しだけでなく、日帰り旅行や短時間の移動でも祐気取りの効果を得られることがあります。目的地に向かう際は、吉方位を意識しながら移動することが大切です。
滞在する
移動先に到着したら、できるだけ長く滞在することが推奨されます。
滞在時間が長いほど、吉方位のエネルギーを多く取り込むことができ、運気の向上につながります。
1泊以上の滞在が理想的ですが、日帰りでも効果は期待できます。
効果を待つ
方位取りの効果は、すぐに実感できるものではなく、数週間から数ヶ月をかけて徐々に現れることが多いです。
焦らずに、自然に運気が向上するのを待ちましょう。また、定期的に方位取りを行うことで、持続的な運気アップを目指すことができます。
九星別の相性が良いスポット
九星気学では、各本命星に対応した相性の良いスポットがあります。
これらの場所を訪れることで、その星の特性に合った運気をより強く引き寄せることができます。以下に、九星別の相性が良いスポットを紹介します。
九星 | 相性の良いスポット |
一白水星 | 水辺(海、川、湖、温泉)、水族館 |
二黒土星 | 森林、畑、田園、公園、山 |
三碧木星 | 新しい建物、森林、音楽のある場所 |
四緑木星 | 高台、広場、風通しの良いカフェ |
五黄土星 | 歴史的建造物、寺社仏閣、遺跡 |
六白金星 | 高級レストラン、ホテル、展望台 |
七赤金星 | 賑やかな場所、音楽フェス、バー |
八白土星 | 高台、山、展望台、山中の温泉 |
九紫火星 | 美術館、劇場、図書館、夜景スポット |
これらのスポットを訪れる際は、自分の本命星に合った場所を選び、運気を最大限に引き寄せましょう。また、季節やタイミングも考慮して訪れることで、さらに効果が高まります。
方位取りで日常に開運エネルギーを
方位取りは、九星気学に基づく開運法として、さまざまな運気を向上させる効果があります。
金運や仕事運、恋愛運、健康運など、自分が求める運気に応じて吉方位を選び、適切なタイミングで移動することで、効果を最大限に引き出すことができます。
また、持続的な効果を得るためには、定期的な方位取りを心がけることが大切です。
方位取りを実践し、日常生活にポジティブな変化を取り入れてみてください。